[活動報告:文化]くすのき学級 第3回4校合同講座 「子どもたちの睡眠改善方法」「自己肯定感を高める子育てアドバイス」

 【くすのき学級 第 3 回 4 校合同講座】 

9 月 20 日(火)に 4 校合同講座が開催されました。台風が近づく中、清進小学校、北小学 校、西富小学校の校長先生と学級生、向陽中学校からは校長先生が出席して下さり、合計 41 名の方にご参加いただきました。

 講師を務めて下さった山田典子氏は、ワイズチャイルドカウンセリングルーム代表であり、 児童心理学、発達障害などを専門とし、また睡眠栄養指導士、子ども睡眠カウンセラー協会 の講師でもあります。

 様々な経歴をお持ちで、清進小学校でも数年に渡り特別支援教育支援員としてお世話にな っていました。 


今回は「子どもたちの睡眠改善方法」「自己肯定感を高める子育てアドバイス」についてお 話して頂きました。

 現代の小中学生は習い事や家庭の事情で帰宅時間が遅くなり、睡眠時間が確保できない子 ども達が多くいます。そして睡眠が取れないことで多くのリスクがあることを聞きました。 脳や身体、心の発育に影響を及ぼし、学力低下や病気のリスク、第二次性徴が早まり成長が 早くに止まってしまう、キレやすく病みやすいなどが挙げられました。 子どもだけではなく大人も含めて、世界一寝不足な日本。子どもは必要な睡眠時間が 10 歳 で 10 時間と言われています。

 睡眠時間だけではなく睡眠の質が悪いと朝が起きられない、朝食が食べられない、熟睡でき ないなどが起こります。すると不登校へ繋がるきっかけにもなるそうなので、親が子どもた ちの睡眠時間や質をよくするために改善していかなければと改めて実感できました。

 眠気に襲われたときに効く方法も教わりました。 水分を多く摂ったり硬いものを食べたりの他に、耳を引っ張ってツボを刺激する方法をみ んなで行ってみました。とても気持ちがよくリフレッシュ出来たので、今後もやってみよう と思いました。

 


自己肯定感のお話では、睡眠と同様日本は自己評価が低く自信がない子が多いことが分か りました。

 自尊心は8歳から高まり根拠のない自信に満ち溢れ、思春期の入り口ごろから急降下する と言われています。自分と他者との比較ができるようになり起こる現象ですが、そこに睡眠 が大きく関わっているそうです。十分な睡眠が取れていないと生命維持に必要最低限な機 能を担う脳が育たず、自尊心が高まらないまま思春期に更に落ち込んでしまうそうです。 自分がダメな人間なんだ…と思い込み続けてしまうのは悲しいですよね。 そこで自己肯定感を高めていく方法があります。

 ・モチベーションを上げる 

・動機づけを工夫する 

・丁度いい「期待」をする 

・「信頼」を伝える 

・楽しい事や、やりたい事を増やす 

・完璧主義には柔軟性を… 

 などいくつか教えていただきました。 

スモールステップで焦らず、子どもに合わせた大人の関わりが重要だと感じました。

 最後に山田氏に質問がいくつか出て、各家庭の悩みや相談を話すと適確なアドバイスをし て下さいました。 親身になって聞いて下さり、優しさと温かさで溢れた素敵な方でした。 子育てに悩みは尽きず、これからも様々なことが起こると思いますが、今日のお話を思い出し役立てていけたらと思いました。